難しい言葉を簡単に置き換えるだけでなく、相手が次に何をすればよいか分かる伝え方を目指しましょう。日本人同士では省略している情報も、明確に伝えることが大切です。
短く、具体的に、一つずつ伝える
文化庁と出入国在留管理庁は、外国人への情報提供にやさしい日本語を活用するためのガイドラインを公開しています。職場でも、情報の整理と伝わりやすさの確認に役立ちます。
一度に多くの指示を出すより、動作ごとに分けると相手が確認しやすくなります。日時や場所は「早めに」「あちらで」ではなく、数字や固有の場所で示しましょう。
職場の言い換え例
以下は日常の指導を想定した言い換え例です。専門用語をなくせない場合は、その意味と実物を一緒に示します。
- 「至急、担当者に報告してください」→「今、田中さんに伝えてください」
- 「適宜、休憩を取ってください」→「休憩する時間を、一緒に確認しましょう」
- 「異常があれば申し出てください」→「いつもと違う音がしたら、作業を止めて、私を呼んでください」
- 「こちらで少々お待ちください」→「この椅子に座って、待ってください」
本人の言葉で確認してもらう
「分かりましたか」と尋ねるだけでは、遠慮して「はい」と答えることがあります。「次に何をしますか」「何時に来ますか」と、内容を言ってもらいましょう。
言い直しが必要だったら、本人を責めずに伝え方を変えます。理解できた言い方を担当者間で共有すると、職場全体の説明が分かりやすくなります。
翻訳や通訳と組み合わせる
契約や重要な説明では、やさしい日本語だけで十分かどうかを判断する必要があります。本人が最も理解できる方法を確認し、必要に応じて翻訳や通訳を組み合わせてください。
写真や図は補助になりますが、それだけで意図が伝わるとは限りません。実際に見せたうえで、本人がどう受け取ったかを確認することが大切です。
参考資料の確認日:2026-09-07。制度の詳細は更新されるため、個別の条件は各公的機関の最新資料でご確認ください。