A1・A2は、日本語でどのようなことができるかを考えるための熟達度の目安です。試験の名前だけで判断せず、本人が職場で行うやり取りと結び付けて理解しましょう。
A1・A2は基礎段階の目安
日本語教育の参照枠は、CEFRを参考に日本語の学習・教育・評価を考える枠組みです。A1とA2はいずれも基礎段階に位置付けられています。
A1では身近な事柄について簡単なやり取りをする力、A2では日常の場面で必要な情報をやり取りする力が目安になります。仕事内容ごとの専門用語や安全の理解は、別に確認しましょう。
制度上の要件と日々の学習目標は分ける
育成就労の日本語能力の目標は基本的にA2相当で、分野によってより高い水準が設定される場合があります。就労開始前の要件や途中の評価についても、適用される分野の案内を確認します。
A1・A2という区分と、特定の試験の合否・得点は同じものではありません。対象となる試験と必要な水準は、最新の公的資料で照合してください。
職場で確認する場面を決める
次のような課題を実際に行ってもらうと、学習の優先順位が見えます。これは授業を組み立てるための確認例であり、制度上の試験の代わりにはなりません。
- 名乗り、所属や担当を短く伝える
- 「止めてください」「触らないでください」を聞き分ける
- 作業が終わったことや困っていることを伝える
- 掲示の日時・場所・持ち物を読み取る
できたことを記録して次の練習へ
評価は「日本語が苦手」の一言で終わらせず、どの場面で、どの支援があるとできたかを記録します。短い指示なら分かるのか、実物や写真が必要なのかを残すと、次の担当者が指導しやすくなります。
学習者にも記録を共有し、「次は確認の質問を一つ言えるようにする」といった達成可能な目標を一緒に決めましょう。
参考資料の確認日:2026-09-07。制度の詳細は更新されるため、個別の条件は各公的機関の最新資料でご確認ください。